「BREITLING DC-3 JAPAN TOUR」
★JAPAN TOUR in KOBE
 熊本でのイベントを終えたブライトリングDC-3は、岩国基地へ向かった。5月5日の米海兵隊フレンドシップデイに招待されたのだ。もともとこの招待が、ジャパンツアーのきっかけになった。ただし岩国ではフライトは行なわず、地上展示のみだ。岩国でレクチャラーとしての僕の仕事はないし、クルー以外は国内を同乗して移動できないので、僕は一旦JALで熊本空港から帰京し、5月18日に2番目のオフィシャル訪問地神戸に入った。岩国の後、DC-3は神戸空港に隣接したヒラタ学園神戸エアセンターで、メインテナンスを実施していた。2013年にブライトリング・ジェットチームが来日した際も、ここがジャパンツアーのベースになった。ブライトリングDC-3は、ヒラタ学園エアセンターのハンガーに翼を休めていた。ハンガーには、たたまれたブラダータンクもある。
 神戸から、コパイロット(交代で機長も務める)がポール・ベイズレー氏からラファエル・ファブラ氏(エアバスA320のパイロット)に交代、メカニックのジェラール・ソウス氏が加わった。ビデオグラファーのグレゴリー・ルモワーヌ氏もやって来た(以下敬称略)。みんなジュネーブ以来の再会だ。
ヒラタ学園神戸エアセンターのハンガー前のDC-3 神戸海洋少年団の手旗信号による歓迎
 5月19日、神戸イベント初日。真っ青な青空。キッズフライトと呼ぶパッセンジャーフライトと、メディアフライトが実施された。8時過ぎヒラタ学園エアセンターへ。9時から神戸海洋少年団の皆さんにレクチュア。彼らのフライトが終わると、クルーとの交流の時間が設けられた。海洋少年団のキッズたちが、手旗信号で歓迎の挨拶と、体験搭乗の御礼を披露。小学校低学年の子もいて可愛いい歓迎ぶり、また開港150年の神戸らしい歓迎ぶりだった。そして記念撮影。長く子供たちの記憶に残ることだろう。
 午前中2回目のレクチュアは、メディア向け。熊本ではローカルメディアだけだったが、神戸には在阪に加えて東京からもメディアが取材にやって来た。旧知の航空雑誌関係の記者も多い。搭乗時のキャビンで、機首が上がっている尾輪式の特徴を実感できること、P&Wツインワスプのエンジンサウンドを楽しんでほしいことなども、ブリーフィングで話す。午後もメディアフライト向けにレクチュア。本日3回目のフライトは15時過ぎに終了した。メディアの皆さんも、安定した飛行ぶり、エンジンサウンド(うるさくはない)、上空からの眺望の良さなどに満足した様子だった。
フライトを終えた海洋少年団の子供たち ゲストを待つフランシスコ機長、ラファエル氏、志太さん
 ところで、DC-3への給油は、通常はタンクローリーから行なわれる。しかしヒラタ学園神戸エアセンターには、航空ガソリン(Aviation Gasoline)の給油ステーション設備があるので、そこから直接給油できる。駐機位置から給油ステーションまで、トーイングカーで移動させる。尾輪にトーイングバーを取り付け、後ろから機体を押してステーションまで誘導するのだ。このオペレーションが見事だった。
給油のためトーイングカーでDC-3を移動 レクチュア(「航空ファン」神野氏撮影)
 神戸イベント2日目の20日も好天。5月とは思えないほどの暑さだった。8時過ぎ空港へ。この日のフライトは2回。いずれもゲストはブライトリングのオーナー。抽選で搭乗の権利をゲットした、クラブ・ブライトリングのメンバーだ。もちろん全員の手首にはブライトリングが輝く。9時から1回目のレクチュア。10時前にゲストフライトがテイクオフ。続いて10:30から2回目のレクチュア。神戸、大阪はブライトリングの顧客が多い地域だ。セールスの重点エリア。レクチュアの最後に、500個積まれているナビタイマーの国内販売予定について強調し、僕もセールスプロモーションに協力する。後でブライトリング・ジャパンのスタッフが、そっと教えてくれたのだけれど、搭乗後にナビタイマー予約の意向を示したゲストが、10人ほどいたとのこと(熊本でも数人の予約があったそうだ)。なお各地でフライトを体験した皆さんには(子供もメディア関係者も含めて)、ディプロマ(搭乗証明証)が贈られる。またブライトリングのキャップもプレゼントされる。皆さん本当に嬉しそうだった。
 2回目のフライトは、11:30頃に予定されていたのだけれど、僕はそれに先立ってカメラプレーンでテイクオフしていた。オフィシャルカメラマン徳永克彦さんのご厚意で、空撮のカメラプレーンに同乗させてもらったのだ。カメラプレーンは、熊本の時と同じビーチ・ボナンザ。撮影用に、扉を取り外してある。飛行中の風圧がすごかった。僕はベルトを締めて後ろ向きのシートに座っていたが、徳永さんは腰に命綱を付けて床に座り込んでの撮影だ。

大阪上空を飛行するブライトリングDC-3を空撮
 飛行ルートは、神戸空港を離陸後、右旋回してポートアイランド上空を横断し大阪方面へ。大阪の市街地上空を周回飛行(関空と伊丹のトラフィックのはるかに下方)した後、淀川河口から海沿いに西へ向かい、神戸港上空を通過、六甲山を右手に見て左旋回し神戸空港にアプローチする。300m+くらいの低高度の飛行だから、あべのハルカス、USJ、甲子園球場などのランドマークも良く見える。しかし僕は指呼の間に捉えるDC-3の姿に興奮して、ファインダーの中心は機体ばかりだった。背景のランドマークは、ほとんど意識になかった。ウインドゥ越しではない、風圧に耐えての生の撮影はやはり迫力がある。大満足の30分間のフライトだった。徳永さんに感謝。
 午後にもう1回レクチュア。今度は機内見学のゲスト向けだ。体験飛行の抽選に外れたクラブ・ブライトリングのメンバー、14名×3組。機内でフランシスコ機長のスピーチを聞いて、コクピットを見学、シートの座り心地を確かめる、そしてDC-3をバックに記念撮影、それだけでも満足の様子だった。さらにこの機内見学と並行して、観覧エリアからの見学も実施された。その数およそ100人。DC-3を間近で見られるというだけで、この人気だ。確かに2度とないだろう貴重な体験だ。ブライトリング・オーナーの飛行機ファンも多かったようだ。このゲストのグループは、観覧エリアの柵から先へは機体に近づけない。そこでフランシスコ機長が観覧エリアまでやって来て、ゲストにスピーチするサービス。フランシスコ機長は本当にゲストに優しいし、サービス精神も旺盛だ。ジャパンツアーを大切にしている想いが、ここからも伝わって来た。通訳担当の柴田さんが帰京してしまったので、僕がこのシーンのコーディネーター兼通訳を務めた。質問も多く、このゲストグループが、一番熱心だったかも知れない。
大阪上空を飛ぶDC-3のクローズアップ 大阪上空を飛ぶDC-3をカメラプレーンから空撮
  神戸港、神戸上空を飛ぶブライトリングDC-3。大満足の空撮フライトだった。
 神戸イベント最終日の21日も、2回のフライトが行なわれた。いずれもクラブ・ブライトリングのメンバーがパッセンジャーだ。午前中に2回レクチュアをして、2回のフライトも午前中に終了。午後からは、昨日同様に機内見学会。このゲストにもレクチュアを実施。さらに観覧エリアからの見学。この日も、観覧のみのゲストに機長がスピーチのサービス。この日も僕がコーディネーター兼通訳を務めた。
 ところで、レクチャー以外の時間に僕が何をしていたかというと、DC-3の写真撮影、クルーとのコミュニケーションは当然として、メディアやゲストの皆さんの質問に答えたり、飛行機やブライトリングについて雑談をしたり。ゲストの飛行機ファンの中には僕のことを知っている人もいて、リクエストに応じて一緒に写真を撮ったりもする。写真といえば、ブライトリング・ガールとPR風のポージングで写真も撮った(ブライトリング・ガールとのツーショットはお約束になり、福島でも継続)。こうして神戸イベントも無事終了。クルーではない僕は、残念ながら国内のDC-3の移動に同乗できない。21日夕刻、神戸空港からスカイマークで帰京した。

ブライトリング・ガールとのPR風ツーショット・ポーズ DC-3を背景にポーズ(「航空ファン」神野氏撮影)