Recommended Travel Books Vol.5第5回 旅の良書 (順不同) 水中考古学 地球最後のフロンティア佐々木ランディ(エクスナレッジ)日本ではまだマイナーな沈没船や水中遺跡などから歴史を紐解く水中考古学。その魅力と価値を実際の遺跡や研究成果を交えて分かりやすく紹介するノンフィクション。 2000日の海外放浪の果てにたどり着いたのは山奥の集落の一番上だった坂本治郎(書肆侃侃房)社会になじめず海外放浪の旅に出た著者がたどり着いたのは、山奥の古民家だった。本当の豊かさを模索する人へ贈る、新たな人生のヒントが見つかる物語。 旅のことばを読む小柳淳(書肆梓)旅の楽しみを普段の暮らしの中でも味わいたいと感じる筆者が、これまでに出会ってきた旅のことば=本を紹介しながら綴る旅のエッセイ。 北海道廃線紀行 ─草原の記憶をたどって芦原伸(筑摩書房)戦後、産業構造が変容し約4割もの鉄道が消滅した北海道の廃線跡を訪ね、地域の栄枯盛衰やそこに生きた人々の息遣いを活写する1冊。 旅は旨くて、時々苦い山本高樹(産業編集センター)30年以上にもわたり世界各地を旅してきた著者が旅先で出会った数々の「食」を旅の日々とともに綴る紀行短編集。 にっぽんの鉄道150年 蒸気機関車から新幹線、リニアへ野田隆(平凡社)2022年に開業から150年の節目を迎えた日本の鉄道。鉄道旅のエキスパートがその歴史をおもなトピックで振り返る。 日本全国タイル遊覧吉田真紀(書肆侃侃房)タイル偏愛歴18年の著者が、北海道から結縄まで、タイルを探しの旅で出会った珠玉のタイルを紹介するビジュアル紀行文。タイルへの愛と魅力がつまった1冊。 天路の旅人沢木耕太郎(新潮社)第二次大戦時、密偵として中国大陸の奥深くまで潜入した西川一三氏の旅は、敗戦後も終わることなく続けられた。彼の果てしない旅と人生を描き出した大型ノンフィクション。 イスタンブールで青に溺れる 発達障害者の世界周航記横道誠(文藝春秋)自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症とを併発した文学研究者が世界を旅した回顧録。圧倒的に美しく、知的興奮に満ちた当事者紀行である。 むう風土記松鳥むう(エイアンドエフ)イラストエッセイストである著者が現代の日本では失われつつある食文化や伝統行事などを求め各地を旅する。魅力的で愛らしいイラスト満載の紀行エッセイ。 南洋のソングライン 幻の屋久島古謡を追って大石始(Kilty BOOKS)沖縄、薩摩半島、そして屋久島へ。屋久島の生活のさまざまな場面で歌われていた幻の古謡「まつばんだ」の謎を追うノンフィクション。