Saito Shigeta Award
斎藤茂太賞

斎藤茂太賞とは

斎藤茂太賞は、長年にわたり世界と日本の旅行文化の発展に貢献した当協会創立会長の故・斎藤茂太氏の功績をたたえその志を引き継ぐために、旅にかかわる優れた著作を表彰することを目的に2016年に創設いたしました。選考にあたっては、『旅』を広い視野の中でとらえ作品評価すると同時に、これからの旅行文化にインパクトを与える斬新な書き手の発掘をめざしています。

今年で8回目となりますが。2022年1月1日より12月31日までの1年間に、初版として出版された単行本および単行本未刊行の新書・文庫本を対象としています。ただし、自費出版、ネット発表作品および電子書籍は対象外です。

作品のジャンル&テーマは、紀行・旅行記、旅に関するエッセイ、ノンフィクション作品とし、著者の国籍は問いませんが日本語で書かれたものとし、翻訳は対象としていません。

また、日本旅行作家協会会員の著作も対象としていません。

最近のニュース

最終選考委員の紹介

下重暁子
作家・日本旅行作家協会会長
椎名誠
作家・日本旅行作家協会名誉会員
大岡玲
作家・東京経済大教授
※第5回斎藤茂太賞最終選考会から参加
芦原伸
ノンフィクション作家・日本旅行作家協会専務理事
種村国夫
イラストレーター・エッセイスト・日本旅行作家協会常任理事

斎藤茂太賞実行委員

斎藤茂太賞は、26名の斎藤茂太賞実行委員が年間百数十冊の候補作品を手分けして試読選考を行い、最終選考候補作品を選出しています。第一次選考を通過した作品を複数の実行委員が試読を行い、その中から評価点の高い作品をほかの実行委員が二次、三次と試読を繰り返して評価し、10冊ほどの候補作品を選び出します。さらに実行委員から四次選考に選抜された数名の小委員会メンバー全員の試読による検討会議を経て、最終選考候補作品を選び出しています。

市岡正朗(いちおかまさお)

委員長 企画制作会社経営、出版プロデューサー

野口正二郎(のぐちしょうじろう)

副委員長 元旅行会社経営

藤岡比左志(ふじおかひさし)

副委員長 出版プロデューサー、元ダイヤモンド・ビッグ社社長

種村国夫(たねむらくにお)

協賛担当 漫画家、画家、イラストレーター

新家靖之(しんかやすゆき)

協賛担当 旅行ライター

芦原伸(あしはらしん)

紀行作家、ノンフィクション作家

大久保登喜子(おおくぼときこ)

旅行ジャーナリスト、国際馬術記者

大久保有満子(おおくぼゆみこ)

フリーライター、温泉ソムリエ

小川裕司(おがわゆうじ)

写真家、エッセイスト

小椋郁乃(おぐらいくの)

大学理事、クルーズアドバイザー

小澤里江(おざわさとえ)

写真家

片山邦夫(かたやまくにお)

旅行ジャーナリスト

神崎公一(かんざきこういち)

ジャーナリスト、旅行読売元編集長

神澤隆(かんざわたかし)

ラオス情報文化観光省駐日本政府観光局シニアアドバイザー

清原真里(きよはらまり)

トラベルアクティビスト

小柳淳(こやなぎじゅん)

旅行作家、日本香港協会理事

立岡博(たておかひろし)

グラフィックデザイナー、イラストレーター

戸川覚(とがわさとる)

写真家

富田純明(とみたすみあき)

会社役員

西浦みどり(にしうらみどり)

国際総合コンサルティング会社代表、広島大学客員教授・渉外戦略アドバイザー

野田隆(のだたかし)

旅行作家、鉄道ジャーナリスト

林莊祐(はやしそうすけ)

ジャーナリスト、写真家、旅行記者

福島健夫(ふくしまたけお)

ブルーガイド元編集者

宝迫典子(ほうさこのりこ)

ライター、ティーインストラクター

山﨑透子(やまざきとうこ)

フリーライター

過去の受賞作品および授賞式

斎藤茂太プロフィール

精神医学者として多大な社会貢献をしたほか、趣味の飛行機、汽車、船などの乗りもの愛好家としても知られ、生涯にわたって旅を続け、長らく日本旅行作家協会の創立会長をつとめてきた。
1916(大正5)年3月21日、歌人の斎藤茂吉の長男として東京に生まれる。作家の北杜夫は弟、“窓際OL”の斎藤由香は姪にあたる。明治大学文学部を経て、旧制昭和医学専門学校(現在の昭和大学)を卒業。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程にて医学博士号を取得する。精神科医として斎藤病院を経営する傍ら、飛行機、鉄道好きで知られ、作家の阿川弘之とともに“乗り物狂”を自称する。
1973(昭和48)年に日本旅行作家協会が結成されると、初代会長となり、地球規模の旅にいそしむ。長身で、恰幅よく、パーティー作法に長け、日本人でタキシードが一番似合う紳士として世界各国との親善に努めた。ほかに日本精神病院協会会長、アルコール健康医学協会会長、日本ペンクラブ理事などを歴任した。
著作は「茂吉の体臭」(岩波書店)、「モタさんの“言葉”」(講談社)、「精神科の待合室」(中央公論社)、「モタさんのヒコーキ談義」(旺文社)、「モタさんの世界のりもの狂走曲」(角川学芸出版)など多数。2006(平成18)年11月20日逝去。2016年は生誕100年、没後10年の節目の年にあたる。