Kanetaka Kaoru Award Vol.1
第1回 兼高かおる賞
ヤマザキ マリさん
プロフィール
漫画家・随筆家。東京造形大学客員教授。
1967年東京生まれ。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機にエジプト、シリア、ポルトガル、アメリカなどの国々に暮らす。
2010年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。15年度芸術選奨文部科学大臣賞新人賞受賞。17年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ綬章。著書に『スティーブ・ジョブス』(ワルター・アイザックソン原作)、『プリニウス』(とり・みきとの共著)、『オリンピア・キュクロス』『国境のない生き方』『ヴィオラ母さん』『たちどまって考える』『ヤマザキマリの世界逍遥緑』など。
選定の理由
14歳の時にひとりでドイツとフランスを旅したのを皮切りに、17歳でイタリアに留学するなど若いころから海外生活を経験し、国際感覚を自然と身につけた方です。イタリア暮らしを綴ったエッセー漫画でデビューした後、北海道に住んでいたころは地元札幌テレビ(STV)の番組「どさんこワイド」で旅行・温泉のレポーターを担当、ラジオのパーソナリティも務めるなど、活躍の場を広げました。その後、文筆家として多くの著作を発表、また、さまざまなTV番組のコメンテーターとして、いまではなくてはならない存在となっています。兼高かおるさんのファンでもあったことから、『わたくしが旅から学んだこと』(兼高かおる著)の「解説」を書いたり対談したり、兼高さんと生前からのご縁もありました。実績、知名度はもちろん、本賞の、特に第1回受賞者にふさわしい条件の多くを満たす方です。
(兼高かおる賞実行委員会)