Laos Worldheritage Event
ラオス大使館世界遺産
イベント
ラオス世界遺産の夕べ
JTWO世界遺産研究会 世話人 細田尚子
2018年8月1日(水曜日)18時半から21時に、ラオス人民民主共和国大使館(東京都港区西麻布)にてラオス料理付きの世界遺産イベント【ラオス世界遺産の夕べ Laos Worldheritage Night】が開催されました。
ラオス人民民主共和国は、2018年をラオス観光年に指定し、【ビジット・ラオス・イヤー】と名付け、ラオスの各地のお祭りを中心にイベントを開催。日本においては5月末に代々木公園でラオスフェスティバルが開催され、日本旅行作家協会世界遺産研究会としてもイベントを開催すべく、大使閣下や大使館職員、観光省の方々と協議しながら準備をしました。
このイベントははラオス人民民主共和国大使館、一般社団法人日本旅行作家協会の共催で、ラオス情報文化観光省観光部駐日代表事務所にご協力いただきました。
開催の目的は、下記の通りです。
- ラオスの世界遺産の研究をされている大学教授のレクチャーを聞いて学び、世界文化遺産を審査する日本イコモス協会の方のご意見をうかがう機会を設ける
- 大使館シェフのふるまう本格的なラオス料理を堪能する
- 各テーブルに大使館職員、観光省職員にも同席していただき、希望者にはラオスの民族衣装「シン」を着用できるように準備し、歓談を通して国際交流する
- イベントに参加することによってラオスに興味を持ち将来的にラオス訪問旅行に行ってもらう
参加者は、ラオス大使館から10名、観光省から3名、一般社団法人日本イコモス国内委員会から2名、早稲田大学から2名、JTWO世界遺産研究会有志17名とその友人37名、計71名でした。
まず、ラオス特命全権大使ヴィロード・スンダーラー閣下よりご挨拶をいただきました。続いて、ラオスを紹介するビデオを鑑賞しました。
ラオスは海に面していない内陸国であり、中国、ミャンマー、ベトナム、タイ、カンボジアの5つの国と国境を接しています。中国以外の4か国とはメコン川流域の国としても共通点があります。ラオスの国旗の上下の赤は自由と独立のために流された血、白い丸は平和と輝かしい未来の展望、中央の青は国家の繁栄とメコン川を表しています。首都はヴィエンチャン。日本との時差は2時間(日本の方が早い)約9割の方が仏教徒です。
次に、ラオスの世界遺産についての知識を深めるために、早稲田大学文学部西村正雄教授による特別講演「ラオスの世界遺産の魅力:それを持続させるために」を拝聴しました。西村先生は、ラオスとその周辺地域における人類学的研究所の活動もされており、何度も現地を訪れた時の写真や体験、ヘリテージ・ツーリズムについて、詳しく解説していただきました。ラオス語への同時通訳は、早稲田大学非常勤講師小田島理絵先生にご協力いただきました。
さらに、文化遺産の保存、文化遺産候補物件の価値の評価や登録の可否を行う専門家であるイコモスのご意見をうかがうために、日本イコモス国内委員会副委員長苅谷勇雅氏よりイコモスの活動についてお話しいただきました。
ラオス情報文化観光省観光部駐日代表事務所所長の阿部重善氏からラオス観光情報をご案内いただき、ラオスにちなんだクイズが出題、正解者にさまざまなプレゼントをご提供いただきました。
テーブル毎に写真撮影をし、本格的なラオス料理のブッフェ、ラオスビール、ラオス焼酎をご賞味しつつ、ラオスにちなんだクイズにもご参加いただきました。正解者には、ラオスにちなんだプレゼントが贈られました。
最後は、日本の盆踊りのような伝統的なランボンダンスrom vong。楽しそうな輪に参加者も続々と加わり、ラオスと日本の世界遺産交流イベントは盛況のうちに閉会しました。
ASEAN経済通信によりますと、ラオス政府は2023年~24年を「ラオス観光年」と決定したそうです。24年の東南アジア諸国連合(ASEAN)では、ラオスが議長国として首脳会議(サミット)に備えるとともに、22年に130万人だった観光客を23年には140万人に引き上げられるよう、観光客誘致を強化するそうです。JTWO会員としてもラオス観光に様々な形で協力していきたいと考えております。