芦原伸(取材団団長)/文 大久保有満子/写真
バルカン諸国はいまだ知られざる国々である。
歴史的にはローマ、ビザンチン、オスマン、ハプスブルクなどヨーロッパ大国の支配下に長らくあり、第二次世界大戦後、ユーゴスラビアという連合国家を築いたが、その後民族運動が激化し、内戦がはじまり、それぞれが民族国家として独立して現在に至っている。

宗教もカトリック、正教会、イスラムとそれぞれ異なり、それが一つの国の中で共存している風景も、また珍しい。
昨年(2024年)6月に日本旅行作家協会としてバルカン4ヵ国(コソボ、アルバニア、北マケドニア、モンテネグロ)の研修旅行を企画し、参加者一同(会員7名、友人3名)それぞれの訪問国に大変興味を覚え、感銘を受けた。山、湖、海の自然景観、料理・ワインの美味しさ、人々の笑顔に魅了されたのである。そこで第二次の旅行計画が練られ、今回はセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニアの前回とは異なる諸国を訪ねることとなった。前回好評だったためか、今回は参加者18名(会員13名、友人5名)の大所帯となり、移動距離も長くなったが、高齢者グループながら、全員元気に旅を楽しんだ。
なお在クロアチア日本国大使館、在スロベニア日本国大使館の公式招待を受け、観光局によるセミナーやワインテイスティング、地元料理などで歓待された。これもJTWOならではの研修旅行の妙味であった
