世界遺産委員会レポート(2023年臨時会議)

2023年1月24・25日にパリのユネスコ本部で開催された第18回世界遺産委員会臨時会議において例外的に以下の3件が新規登録されました。いずれも危機遺産指定のための緊急措置でした。オデーサ歴史地区(ウクライナ)、トリポリのラシッド・カラミ国際見本市(レバノン)、古代サバ王国のランドマーク、マリブ(イエメン)。臨時会議で新規登録が行われたのは、1981年の第1回においてヨルダンの申請で登録されたエルサレムの旧市街とその城壁群以来のことです。

第45回世界遺産委員会は、サウジアラビアを議長国としてリヤドで2023年9月10~25日に開催予定です。新規登録審査に関しては2022年と2023年の2年分をまとめて行う拡大会合とすることが決まっています。