第7回日本旅行作家協会賞が作家の池澤夏樹氏に決定

一般社団法人・日本旅行作家協会 会長 下重暁子

創立50周年実行委員長 戸川覚


一般社団法人・日本旅行作家協会(会長/下重暁子、会員数約190人)が主催する第7回「日本旅行作家協会賞」受賞者が作家の池澤夏樹氏に決定しました。「日本旅行作家協会賞」は、旅行文化に多大な貢献を果たしてきた個人に対し、節目ごとにその活躍を顕彰するものです。

これまで、1983年に戸塚文子氏(10周年)、1989年に兼高かおる氏(16周年)、1993年に宮脇俊三氏(20周年)、1999年に森本哲郎氏(25周年)、2003年に三浦雄一郎氏(30周年)、2013年に椎名誠氏(40周年)の各氏を選出してきました。

今年は節目の協会創立50周年の記念として、第7回目の発表となります。なお、授賞式は東京都港区北青山の「ザ ストリングス 表参道EAST SUITE」にて、2023年11月29日(水)の日本旅行作家協会創立50周年記念パーティー(18時から21時)内で行われます。

[池澤夏樹氏プロフィール]
作家。1945年、北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。
30代の3年をギリシャで、4-50代の10年を沖縄で、60代の5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。
ギリシャ時代より、詩と翻訳を起点に執筆活動に入る。
1984年、文明への懐疑と人間の性を描いた『夏の朝の成層圏』で長篇小説デビュー。1987年発表の『スティル・ライフ』で第98回芥川賞を受賞し、ワープロで書いた初めての芥川賞作家となる。その後の作品に『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)、『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)、『楽しい終末』(伊藤整文学賞)、『静かな大地』(親鸞賞)、『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)など。
自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生んでいる。
2014年より全著作の電子化プロジェクト「impala e-books」を開始。また「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」全30巻に続き、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。