中村 浩美 Hiromi Nakamura
<2019年 JAN.~JUN.>
EVENT
<第3回 羽田航空博物館展>
僕が理事長を務めるNPO・HASM(羽田航空宇宙科学館推進会議)の、羽田航空博物館プロジェクト事業『羽田航空博物館展』が、2月22日から26日まで、大田区立・羽田図書館で開催されました。今年で3回目です。主な展示は、写真展「私の羽田アルバム」、斎藤茂太コレクションのエアラインバッグ、電動ヒコーキ操縦体験、会員秘蔵の航空部品や旅客機モデルなど。写真展「私の羽田アルバム」のテーマは、「ワイドボディジェットの時代到来~1970年代から80年代の羽田空港~」。会員撮影の写真を中心に、ワイドボディジェット全盛期の羽田空港を回顧しました。また今回の特別展示は、1931年に完成したばかりの羽田飛行場から最初に離陸し、ローマへ親善飛行した法政大学の「青年日本号」。法政大学史料センターから、貴重な資料をご提供いただきました。個人的には、航空関連の「初日カバー」コレクションのごくごく一部を、初めて公開。今回はライト兄弟とチャールズ・リンドバーグ関連の初日カバーを展示しました。僕の初日カバー収集は半世紀に及びますから、次回以降も順次公開する予定です。(初日カバー:記念切手の発行日当日の消印が、特製の台紙や封筒、ハガキなどに押されたもの)
WRITING
ETT(フォーラム・エネルギーを考える)のHP「私はこう思う!」に、『石炭よ、どこへ行く』を執筆。温室効果ガス削減の時代に、石炭火力発電はどうあるべきかを論考したもの。NPO・HASMの会報「羽田の青い空」第91号に、『兼高かおるさんを偲んで』を執筆。兼高さんには、HASMの顧問も長く務めていただいたので、理事長として追悼文を書かせていただいた。
COMMENT
2月5日に発生した、徳島阿波おどり空港における海上自衛隊の練習機TC-90のパンク事故について、徳島新聞にコメント。3月23日、NHKBS「ワールドニュース」に、ボーイング737MAXの連続事故とMCASシステムについてレクチュア。
COMMITTEE
10年にわたって委員を務めた、国土地理院の研究評価委員、山形県産業科学館の運営委員の任期が終了した。今年度の委員は、国立研究開発法人・日本原子力研究開発機構の研究開発評価委員のみとなった。こちらの委員も、もう10年になる。委員として評価する対象は、同機構の高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する研究開発。
『僕の交書録』 <BOOKS MY BEST 2019 JAN.~JUN.>
2019年1月~6月期の読書歴は、新刊購入35冊、贈呈いただいた本4冊、蔵書の再読17冊の計56冊。極力蔵書を増やさない決心をしたはずなのに、やはり気になる作品や、お気に入りの作家の新作には、ついつい手が出てしまう。蔵書の再読だけでは、なかなか満足できない。
今期は特にノンフィクションが充実。ノンフィクションのマイベストは、以下の5作品7冊。『ファースト・マン』は映画の原作。詳細で淡々とした叙述で、アームストロングの人間像を描いている。『ジェット・セックス』は、新しい視点で描いたスチュワーデスの歴史物語。彼女たちは冷戦下のアメリカにとって、親善大使であり女性像のアイコンであったこと、アメリカ社会が求めた女性像の象徴であったことなど、アプローチが興味深かった。『レオナルド・ダ・ヴィンチ』は、自筆ノートを基にしたレオナルド伝の決定版。作品の真贋論争や作者確定のプロセスも面白い。『世界文明講義』は、ウンベルト・エーコを百科全書家、知の巨人と実感させてくれた。古代ギリシアから現代までの知の集成で、論考は広範囲に及ぶ。博覧強記としか言いようがない! 『Nobさんの航空縮尺イラストグラフィティ ジェット編』は、昨年亡くなった畏友イラストレーター、漫画家の下田信夫さんの遺作集。これで昨年末から下田さんの遺作集は3冊になった。
<NON FICTION>
『ファースト・マン 初めて月に降り立った男 ニール・アームストロングの人生』(上)(下) | ジェームズ・R・ハンセン | (河出文庫) |
『ジェット・セックス スチュワーデスの歴史とアメリカ的「女性らしさ」』 | ヴィクトリア・ヴァントック | (明石書店) |
『Nobさんの航空縮尺イラストグラフィティ ジェット編』 | 下田信夫 | (大日本絵画) |
『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(上下) | ウォルター・アイザックソン | (文藝春秋) |
『ウンベルト・エーコの世界文明講義』 | ウンベルト・エーコ | (河出書房新社) |
<FICTION>
『償いの雪が降る』 | アレン・エスケンス | (創元推理文庫) |
『地下道の少女』 | アンデシュ・ルースルンド & ベリエ・ヘルストレム | (ハヤカワ・ミステリ文庫) |
『泥棒はスプーンを数える』 | ローレンス・ブロック | (集英社文庫) |
『ゴーストライター』 | キャロル・オコンネル | (創元推理文庫) |
『アイル・ビー・ゴーン』 | エイドリアン・マッキンティ | (ハヤカワ・ミステリ文庫) |
『終焉の日』 | ビクトル・デル・アルボル | (創元推理文庫) |
『私のイサベル』 | エリーサベト・ノウレベック | (ハヤカワ・ミステリ) |
『戦場のアリス』 | ケイト・クイン | (ハーパーBOOKS) |
『巨神降臨』(上下) | シルヴァン・ヌーヴェル | (創元SF文庫) |
『美しき愚かものたちのタブロー』 | 原田マハ | (文藝春秋) |
フィクションの秀作は、上記の10作品11冊だが、やはり僕の趣味なのでミステリが多い。今期もオコンネル、マッキンテイといったお気に入り作家の新作が楽しめた。近年大注目の北欧ミステリの今期の代表は、スウェーデンの『地下道の少女』。『終焉の日』のアルボルはスペイン作家だ。英米の定番作家に加えて、こういう作家が登場すると嬉しい。ちなみに再読の17冊も、ほとんどがお気に入り作家のミステリ。時間をうっちゃるには鉄板だ。久しぶりのSF作品が、『巨神』シリーズ。『巨神計画』、『巨神覚醒』そして『巨神降臨』、3部作を一気に読んだ。異色の宇宙異文明との遭遇物語だった。新作を必ず購入する数少ない日本作家が、原田マハさん。『美しき愚かものたちのタブロー』は、松方コレクションをめぐる史実に基づいたフィクション。アートを題材にしたマハさんの傑作だ。
2019年1月~6月期の映画鑑賞歴は、計33本。ただし劇場鑑賞は27本、残りはVOD鑑賞だった。例年に比べて少ないのは、ローカルに移住した代償。劇場鑑賞を原則にしてきたが、さすがに東京を離れると限界があり、やむなくVODでの鑑賞が加わった。ただし以下のマイベスト15作品は、すべて劇場鑑賞。
ドキュメンタリー映画の秀作が、世界の歌姫カラスの『私は、マリア・カラス』と、『RBG 最強の85才』。RBGは最高齢の女性連邦最高裁判事のルース・ベーダ-・ギンズバーグのこと。法の下の平等に献身し続ける、今や国民的アイコンの女性、最強のおばあちゃんだ。
マイベストには、事実に基づいた作品が多かった。『ファースト・マン』『グリーン・ブック』『運び屋』『ブラック・クランズマン』『バイス』『僕たちは希望という名の列車に乗った』、いずれも事実がベースになった映画作品だ。『ファースト・マン』は、月面に人類初の一歩を印したニール・アームストロングの物語。原作は地味だけれど、『ラ・ラ・ランド』のチャゼル監督は、アームストロングの視線・目線で映像化することで、ドラマチックな作品に仕上げていた。『グリーン・ブック』は、ロードムービーとしても、白人と黒人の友情物語としても、音楽映画としても最高レベルだった。さすがはアカデミー賞受賞作。『運び屋』は、監督・主演のクリント・イーストウッドの、老人パワー全開の快作だ。『ブラック・クランズマン』は、黒人のFBI捜査官がKKKに潜入捜査したという破天荒な事実に基づく。スパイク・リー監督は、極上のエンターテインメント作品に仕上げているが、人種差別問題というテーマは重い。『バイス』は、副大統領ディック・チェイニーの物語。大統領を操り、強大な権力で戦争を仕掛け、世界を混乱に陥れた、まさかの実話だ。そっくりに演じたクリスチャン・ベールが凄い。『僕たちは希望という名の列車に乗った』は、1956年東ドイツのエリート高校生たちが、ハンガリーの民衆蜂起を知って、教室で2分間の黙祷を実行した。彼らのこの行為が、社会主義国家への反逆をみなされた事実に基づいている。高校生たちはどう行動したのか、その運命は、胸に迫る映画作品だった。
オリジナル脚本のマイベストは、『COLD WAR あの歌、2つの心』。パヴリコフスキ監督のモノクロ映像が衝撃的だった。ポーランド音楽の魅力と、モノクロ映像の素晴らしさが横溢。
『僕のシネマテーク』 <CINEMAS MY BEST 2019 JAN.~JUN.>
『私は、マリア・カラス』 | (MARIA by CALLAS) | フェデ・アルバレス監督 |
『家へ帰ろう』 | (EL ULTIMO TRAJE) (The Last Suit) | パブロ・ソラルス監督 |
『ファースト・マン (人類史上、最も危険なミッション)』 | (FIRST MAN) | デイミアン・チャゼル監督 |
『グリーン・ブック』 | (Green Book) | ピーター・ファレリー監督 |
『天国でまた会おう』 | (Au revoir la-haut) | アルベール・デュポンテル監督 |
『運び屋』 | (THE MULE) | クリント・イーストウッド監督 |
『ブラック・クランズマン』 | (BLACK k Klansman) | スパイク・リー監督 |
『マイ・ブックショップ』 | (The Bookshop) | イザベル・コイシェ監督 |
『バイス』 | (VICE) | アダム・マッケイ監督 |
『ザ・プレイス 運命の交差点』 | (The Place) | パオロ・ジェノヴェーゼ監督 |
『僕たちは希望という名の列車に乗った』 | (The Silent Revolution) | ラース・クラウメ監督 |
『RBG 最強の85才』 | (RBG) | ジュリー・コーエン & ベッツィ・ウエスト監督 |
『荒野にて』 | (Lean On Pete) | アンドリュー・ハナ監督 |
『アマンダと僕』 | (AMANDA) | ミカエル・アース監督 |
『COLD WAR あの歌、2つの心』 | (ZIMNA WOJNA) | パヴェウ・パヴリコフスキ監督 |
<2019年 JUL.~DEC.>
EVENT
写真展『第4回 私の羽田アルバム展』<スペシャル塗装機大集合>
NPO・HASM(羽田航空宇宙科学館推進会議、理事長・中村浩美)の、“羽田航空博物館プロジェクト”写真展「第4回私の羽田アルバム展」が、7月14日~20日に、東京交通会館・シルバーサロンBで開催された。今回のテーマは、「スペシャル塗装機大集合」。マリンジャンボの登場から、ミッキーマウスやスター・ウォーズの現在まで、羽田空港を華やかに彩るスペシャル塗装機を特集。齋藤茂太コレクションの、エアラインバッグも同時に公開展示した。
<河口湖飛行舘>
毎年8月にだけ公開される「河口湖飛行舘」(原田信雄館長、山梨県鳴沢村)を、今年も訪問。一式戦闘機「隼」Ⅰ型と、零式艦上戦闘機21型、52型が、今年も展示の目玉。復元中のゼロ戦のスケルトンも展示されていた。来年夏には、「隼」Ⅱ型も展示される予定とのこと。来年の公開も楽しみだ。
<羽田空港・空の日フェスティバル2019』>
すっかり恒例になった、NPO・HASMの「羽田空港・空の日フェスティバル」への参加。今年は9月28日(土)に開催。会場は第1ターミナル2Fフェスティバルコート。今年も「電動ヒコーキフライト体験会」を実施。100組を大きく超える親子が、電動フライト体験を楽しんでくれた。
<『松戸迷才会』展示会>
モデラー界の老舗「松戸迷才会」の第46回作品展が、11月28日、12月1日に開かれた(於:松戸市・小金市民センター)。40年以上の友人で、今やモデラー界の巨匠の渡邉登さんの作品を観に訪問。今年の渡邉作品の目玉は、マッキM.C.72だ。水上機の世界速度記録機である。かつてミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチ博物館に、一緒にこの機体を観に行ったことがある、僕たちには想い出深い機体なのだ。作品展訪問の主目的は、そのM.C.72モデルを、手に取って見せてもらうためだった。マエストロの仕事はさすがの出来栄えで、バッテリーを内蔵していて、二重反転プロペラが回るという凝り方だった。オリジナルのキットの不具合を完璧に補正し、カラーリングも見事に再現されていた。その他、大戦機からファントム・シリーズ、最新鋭のF-35、オスプレイまで、どれも素晴らしい作品だった。モデラーの世界を堪能!
<『風刺ライブ』(下北沢特別編)>
鋭い政治・社会風刺で、他の追随を許さない面々による「風刺ライブ」(下北沢特別編)に、何とゲスト出演(9月22日。会場は、しもきた空間リバティ)。松崎菊也(戯作者、ベース担当)、石倉ちょっき(イラストレーダー、ドラムス担当)、木幡923光邦(ミュージシャン、トランペットとギター担当)のお三方による、コントあり、音楽あり、都々逸ありの風刺ライブのステージの片隅でおしゃべり。菊也さん、ちょっきさん(イラストレーターではなくイラストレーダー)とは、もう30年来のお付き合い。有名ミュージシャンの木幡さんとは最近のお付き合いだ。楽しいひと時でした!
WRITING
僕が理事長を務めるNPO・HASM(羽田航空宇宙科学館推進会議)の会報「羽田の青い空」第93号に、『AVIATORS追悼録私抄・4』として「ダリル・グリーネマイヤー」を執筆。2回連載の1回目。このシリーズは、僕が出会って交誼のあったスーパー・パイロットに捧げる、個人的な追悼録。これまでに、フランク・トールマン、アート・ショール、レイ・ハンナについて書いてきた。今回は2018年に亡くなった、稀代のエアレース・チャンピオンで、プロペラ機、ジェット機両方の世界速度記録ホルダーでもあった、ダリル・グリーネマイヤーを追悼。長くなってしまったので、第94号に続きを掲載の予定。
『AVIATORS追悼録私抄 ダリル・グリーネマイヤー(Part1)』掲載ページ(全8ページの一部)
INTERVIEW
ユニークな雑誌『昭和40年男』には、何度か登場したことがあるが、その兄弟誌『昭和50年男』が、同じく株式会社クレタパブリッシングから創刊された。1975年(昭和50年)生まれが青春時代を過ごした時代へ、時間旅行して当時を検証するという雑誌。ロングインタビューを受け、その創刊号に登場。
「オレたちの熱源を探る時間旅行Golden 5 years 1985-1989」という時代検証のうち、1985年に開催された「つくば科学万博」について語ったもの。当時僕は、キャスターを務めていたTBSの科学番組「ザ・センサー」を、科学万博会場から放送するなど、それなりにコミットしていたのだ。インタビューは「つくば科学万博に見た未来」のタイトルで、全4ページ掲載された。
『昭和50年男』創刊号に掲載のインタビュー記事「つくば科学万博に見た未来」の一部
COMMENT
この期には、テレビへのコメント出演が2件。フジテレビ「めざましテレビ」(8月25日OA)で、アマゾンの大火災が、地球温暖化に与える影響について、コメント。北海道放送(HBC)ニュース(9月5日OA)では、北海道の風不死岳の山中で発見された、空からの落下物について解説。1950年代に米空軍のF₋86戦闘機から落下した、外部(投下)燃料タンクと判断し、当時の状況を推理し解説。
北海道・風不死岳で発見された謎の落下物(発見者の中野誠さん撮影)
『僕の交書録』 <BOOKS MY BEST 2019 JUL.~DEC.>
2019年下期(7月~12月)の読書歴は、新刊購入が43冊、贈呈いただいたのが2冊、それに蔵書の再読が13冊で、計58冊。上半期が35+4+17冊の計56冊だったから、年間で合計114冊の交書録。そのうち新刊が計78冊。極力蔵書を増やさない方針だったはずなのだけれど、蔵書の再読だけでは飽き足らず、ついつい興味あるジャンルや、お気に入りの海外ミステリーの新刊に手が出てしまう。今期の新刊のMY BESTは、以下の21作品、26冊(順番は読んだ順)。BEST3は、『堀田善衞 乱世を生きる』『パリ左岸 1940-50年』『セロトニン』、次点が『風神雷神』。
<NON FICTION>
『堀田善衞 乱世を生きる』 | 水溜真由美 | (ナカニシア出版) |
『ただの文士 父、保田善衞のこと』 | 堀田百合子 | (岩波書店) |
『堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤』 | 池澤夏樹 吉岡忍 鹿島茂 大髙保二郎 宮崎駿 | (集英社新書) |
『歴史探求のヨーロッパ 修道制を駆逐する啓蒙主義』 | 佐藤彰一 | (中公新書) |
『パリ左岸 1940-50年』 | アニエス・ポワリエ | (白水社) |
<FICTION>
『決別』(上)(下) | マイクル・コナリー | (講談社文庫) |
『沈黙の少女』 | ゾラン・ドヴェンカー | (扶桑社ミステリー) |
『ザ・ボーダー』(上)(下) | ドン・ウインズロウ | (ハーパーBOOKS) |
『レパード 闇にひそむ獣』(上)(下) | ジョー・ネスボ | (集英社文庫) |
『堕落刑事 マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ』 | ジョセフ・ノックス | (新潮文庫) |
『厳寒の町』 | アーナルデュル・インドリダソン | (東京創元社) |
『ネプチューンの影』 | フレッド・ヴァルガス | (創元推理文庫) |
『生者と死者に告ぐ』 | ネレ・ノイハウス | (創元推理文庫) |
『運命のコイン』(上)(下) | ジェフリー・アーチャー | (新潮文庫) |
『風神雷神』(上)(下) | 原田マハ | (PHP研究所) |
『パリのアパルトマン』 | ギョーム・ミュッソ | (集英社文庫) |
『セロトニン』 | ミシェル・ウエルベック | (河出書房新社) |
『流れは、いつしか海へと』 | ウォルター・モズリイ | (ハヤカワ・ミステリ) |
『ブラックバード』 | マイケル・フィーゲル | (ハーパーBOOKS) |
『11月に去りし者』 | ルー・バーニー | (ハーパーBOOKS) |
『ブラック & ホワイト』 | カリン・スローター | (ハーパーBOOKS) |
『僕のシネマテーク』 <CINEMAS MY BEST 2019 JUL.~DEC.>
地方に住んで寂しいのは、映画館や劇場の不足だ。一番近い甲府の映画館まで、片道40kmのドライブで、しかも上映作品が限られる。月に何度か所用で東京へ行く際には、可能な限り時間をやりくりして映画館へ向かう(特に単館上映の作品に集中)。とは言っても、以前のように観るのは不可能。映画鑑賞は映画館でというのがポリシーだったのだけれど、物理的な事情からやむなくVODにも手を出す結果となっている。2019年JUL.~DEC.期の映画鑑賞歴は、計26本。ただしVODが7本というのが現実。年間では59本のうち14本がVOD。でも懐かしい『バーバレラ』『青い珊瑚礁』とか、見逃していた『万引き家族』『バルバラ セーヌの黒いバラ』などが観られたのはVODの効用。かつてのように、映画館で年間100本などというのは、夢のまた夢だ。限られた劇場鑑賞歴の中で、今期のMY BESTは以下の14本(順番は鑑賞順)。BEST3は、『ロケットマン』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『LORO 欲望のイタリア』、次点はやはりシリーズ最終作ということで『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』。第1作を、ロスのセンチュリー・シティ・シアターで観たのを、懐かしく思い出す。
『さらば愛しきアウトロー』 | (THE OLD MAN & THE GUN) | デヴィッド・ロウリー監督 |
『マーウェン』 | (WELCOME TO MARWEN) | ロバート・ゼメキス監督 |
『ロケットマン』 | (ROCKETMAN) | デクスター・フレッチャー監督 |
『ディリリとパリの時間旅行』 | (Dillili à Paris) | ミッシェル・オスロ監督 |
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 | (ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD) | クエンティン・タランティーノ監督 |
『僕のワンダフル・ジャーニー』 | (A Dog’s Journey) | ゲイル・マンキューソ監督 |
『アド・アストラ』 | (Ad Astra) | ジェームズ・グレイ監督 |
『ジョーカー』 | (JOKER) | トッド・フィリップス監督 |
『パリに見出されたピアニスト』 | (au bout des doigts) | ルドヴィク・バーナード監督 |
『イエスタデイ』 | (YESTERDAY) | ダニー・ボイル監督 |
『LORO 欲望のイタリア』 | (LORO) | パオロ・ソレンティーノ監督 |
『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』 | (Life Itself) | ダン・フォーゲルマン監督 |
『ジョージア、ワインが生まれたところ』 | (Our Blood Is Wine) | エミリー・レイルズバック監督 |
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』 | (STAR WARS The Rise of Skywalker) | J.J.エイブラムス監督 |
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