<2009年> July~Dec.

WRITING BOOKS & Articles

著書

『飛行機をめぐる冒険』
(ポプラ社 1500円+税)

航空界の取材40年の間に体験した、新旧の飛行機と、それを取り巻く人々との出会いにまつわる、冒険的な5つのストーリーをまとめた、エッセイ風ノンフィクション。
「僕がイーグルになった日」「世界記録の夏」「アウトロー・トレイルの空」「惜別のダート・サウンド」「フライト・デッキの驚異」の5章で構成。いずれも僕にとっては、今も記憶の中で鮮烈な印象の出会いであり体験だ。

監修

『イラスト図解 飛行機』
(日東書院 1500円+税)

日東書院のイラスト図解シリーズの『飛行機』を監修。旅客機ができるまで、空を飛ぶ仕組み、構造とメカニズム、空港の設備と役割など、旅客機のすべてをイラスト、写真と解説で紹介。子供から大人までが楽しめる「見て分かる!読んで納得!」の1冊。

執筆

『現代用語の基礎知識2010』
(自由国民社 2838円+税)

08年、09年版に続いて『現代用語の基礎知識』2010年版も執筆。今回はワイド特集<今日の論点>に「25%削減と国内排出量取引制度」、ジャンル別用語の解説で「エネルギー・資源」の項を執筆。用語解説は、今年も神津カンナさんとの共同執筆。
日経BPネット(Nikkei BP net)の時評コラム・ニュース解説に、「九電プルサーマル発電を開始」を執筆(ネットへのアップロードは12月9日)。

STAGE  Lecture, Symposium

講演会は、今期も「宇宙から考える地球温暖化と私たちの暮らし」をテーマに、柏崎市(7/22)、金沢市(8/23、いしかわ環境フェア・主催)、大阪市(9/3、女性職能集団WARP-LEE NET・主催)、安城市役所(9/30、時事通信社・主催)、青森県五戸町(10/15、青森県庁・主催)、青森県南部町(11/28、時事通信社・主催)、福島市(12/15、エネルギー・環境政策研究会・主催)で実施。
シンポジウム関連では、日本原子力研究開発機構の「知識マネジメントシステム意見交換会」で、パネルディスカッションのパネリストを務めた(7/1、東京都)。そのほか新聞採録のための対談「温暖化対策中期目標の検証」を、茅陽一先生(地球環境産業技術研究機構副理事長)と行なった(7/15、電気新聞掲載)。

TV

日本テレビの「バンキシャ!」(10/18OA)で、建設中の羽田空港D滑走路から羽田空港のハブ化についてコメント。テレビ朝日「スーパーモーニング」(11/16OA)で、日本航空再建問題に関連して、JALの栄光と挫折を解説。再建のためには、自主再建ではなく法的処理(倒産を含む)が望ましいと発言。約2か月後に、それは現実になった。テレビ朝日「クイズ雑学王」(12/16OA)で、エアバスA320が不時着水したハドソン川の奇跡について解説。北海道電力の広報TVCMのオンエアは、北海道の民放各局で継続中。

<2009年> Jan.~ June

 エアレースを舞台に、ユニークな漫画を描いている松田未来さんのプライベート・ブック『UNLIMITED WINGS Fast Pack 1』に、『世界記録の夏 彼らと、僕はそこにいた』を寄稿。1979年8月に行われたプロペラ機の世界速度記録樹立に、日本人としてただ一人立ち会った僕のドキュメント。昨年、松田さんの『UW2-3 絶対記録大戦』のために書き下ろしたものだが、編集のミスなどがあったので、一部加筆し、レイアウト、写真も一新して再録したもの。

日本のエネルギー政策の柱の一つである、核燃料サイクルの重要性を訴える本『六ヶ所が目指すこと エネルギーの羅針盤』(フォーラム・エネルギーを考える編、生産性出版刊)に、各界の有識者とともに、一言メッセージを掲載。青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場が、これからの原子力政策のキーになる。
 書評も執筆した。北海道新聞、中日新聞など地方紙に掲載されたマシュー・ブレジンスキー著『レッドムーン・ショック』の書評。アメリカのジャーナストが描いた、「スプートニク」に始まる米ソの熾烈な宇宙開発競争のドキュメント。
 新聞へのコメントでは、USエアウェイズのA320がハドソン川に緊急着水に成功した、あの「ハドソン川の奇跡」について読売新聞など各紙に(1/16)。

『六ヶ所が目指すこと』表紙

STAGE  Lecture, Symposium

 講演会は、「宇宙から考える地球温暖化と私たちの暮らし」をテーマに、秋田県総合教育センター(2/17)、岐阜市役所(2/19)で(内外情勢調査会・主催)。「宇宙から考える地球温暖化と私たちの暮らし」の講演では、昨年からテキストを配布している(ETTフォーラム・エネルギーを考える・発行)が、今年は改訂08/09年版を配布。また昨年、松山市、兵庫県三田市で開催した講演会の内容が、「リビングまつやま」(1/10号)、「リビング宝塚・三田・川西」(1/31号)両紙に、今年になって採録された。
「国産旅客機は復活できるか」をテーマに、東東京シートメタル工業会の総会で記念講演(5/21)。シンポジウム関係では、原子力委員会の「市民参加懇談会in鹿児島」で、座長を務めた(2/15)。日本原子力研究開発機構の「知識マネジメントシステム意見交換会」では、パネルディスカッションのパネリスト(7/1)。

TV & Radio

 NASAのSCA(シャトル・キャリア・エアクラフト)について、テレビ朝日「クイズ雑学王」で解説。日本テレビ「スッキリ!!」で、日航ジャンボ機のエンジンが、カーゴコンテナ吸い込んだ事故にコメント。JFMラジオ「ネクストワン」で、旅客機のトラブルについて解説。出演している北海道電力の広報TVCMのオンエアは、北海道の民放各局で継続中。原子力発電の重要さ、プルサーマルの必要性などを解説する3タイプがオンエア中。

<2008年> Jan.~Mar.

TRAVEL & COVER

<FIJI> (Feb.)

 南太平洋の島国フィジーへ。リゾートでの休日が目的とはいえ、地球温暖化の影響も気になった旅だった。地球温暖化で国土が海に沈むおそれが指摘されている、ツバルの南、バヌアツの東にフィジーは位置している。フィジーの中心ビチレブ島は、最大標高約1,000mあるので沈む心配はないものの、330もある島の中には標高の低い島もあり、温暖化による海面上昇は他人事ではない。雨季の時期だったので、毎日スコールがあるのは当然だったが、1週間滞在したうちの2日は嵐だった。異例のことだという。12月にはハリケーンにも襲われたとのこと。とはいえ、ナンディのデナラウ・リゾートと、離島リゾート・キャスタウェイ島での休日を満喫することはできた。

WRITING Books & Article

監修

『日本全国飛行機旅行』
(旅客機・空港ものしり大図鑑)
(昭文社 1,600円+税)

 昭文社の親子向け図鑑「なるほどkids」シリーズの1冊を監修。日本で見られる世界の航空会社の旅客機や、日本全国の空港を、ビジュアルとコメントで紹介する大図鑑。親子で、日本の空を旅しよう!


【執 筆】

 用語解説の老舗、自由国民社の『現代用語の基礎知識』で「エネルギー・資源」の項を、2008年版から神津カンナさんと協同で執筆している。11月に2009年版が出版された。
 三菱航空機が開発中の、わが国初のジェット旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)が、注目されている。原稿の執筆、講演の依頼、テレビ番組への出演が相次いだ。原稿は時事通信社の『J2 TOP』誌に、「再び大空へ!国産ジェット旅客機開発の行方」と題して執筆。
 その他、JAXAの『ISASニュース』に、フレッド・ホイル卿をイングランド北端のペンリスに訪ねた旅の想いでなどを、「ある旅の記憶。そして…」と題して執筆。

 1979年8月に、ムスタング改造レーサーRB-51「レッド・バロン」が、ネヴァダ州トノパのドライレイクで、プロペラ機の世界速度記録(803.138km/h)を樹立した。1週間にわたるその挑戦「SPEED RUN」を、僕は唯一の日本人記者として取材した。それは当時をリアルタイムで知らない飛行機ファンにとっては、伝説のイベントになっている。なぜか今になって、突然この出来事が注目されている。エアレースを描く漫画家・松田未来さんからの依頼で、プライベート・ブック『UNLIMITED WINGS2-3絶対記録大戦』に、その「SPEED RUN」の記録を「世界記録の夏 彼らと,僕はそこにいた(Red Baron People in my Mind)」のタイトルで執筆。この本は、松田さんのオリジナル漫画と僕の原稿だけで構成された。また『SA スケールアヴィエーション』誌に、僕が当時撮ったRB-51「レッド・バロン」の写真頁が掲載された。


TV & Radio

 航空がテーマの出演は、NHK名古屋「東海のこれから」シリーズの『国産初ジェット機にかける』。コメンテイターとして、三菱の国産ジェット旅客機MRJ計画を解説。女優の菊川怜さんとの共演でもあり、夢のある企画だったので楽しんで出演(2/1OA)。同じくMRJについて、BSイレブンの「INsideOUT」で解説。FMラジオのJFN「アプローズ」(4/4OA)、東海ラジオ「夕焼けナビ」(4/14OA)でも、MRJを解説。航空機のトラブル関係では、新千歳空港での日航機の不規則離陸問題で北海道文化放送のニュース、高知空港での全日空ボンバルディア機の胴体着陸1周年で、高知さんさんテレビのニュース特集でコメントなど。RKB毎日放送のラジオで、キャビンアテンダントのこれからについてコメント。またTBSテレビの「噂の東京マガジン」で、開港延期となった富士山静岡空港について解説した(11/20OA)。静岡空港問題については、中日新聞など新聞紙上でもコメント。

エネルギー・原子力がテーマの番組では、青森テレビ『眞鍋かをりの、再処理技術にまなべ』で、眞鍋かをりさんとナビゲーター(キャスター)を務めた(3/16OA)。使用済み核燃料の再処理に関する科学情報番組。あまり一般的ではないテーマながら、またまた美女との共演を楽しんだ。この番組はその後、文部科学省のCSテレビ・サイエンスチャンネルでリピート放送中に加えて、DVDも制作された。青森で開催されたシンポジウムを収録した、青森朝日放送の『考えよう日本のエネルギー』でも、番組ナビゲーターとして出演(3/9OA)。
 昨年から続いている、北海道電力の広報広告CM(北海道の民放全局でOA)には継続して出演中。また資源エネルギー庁制作の『知ってなっとく!地層処分』という、放射性廃棄物の地層処分に関する広報DVDにも出演している。

STAGE  Lecture, Symposium & Talk Show

  講演は、東海市(2/28)、御前崎市(3/5)、静岡市(6/19)、相模原市(11/29)、で『宇宙から考える地球環境とエネルギー』をテーマに(内外情勢調査会・主催)。『宇宙から考える地球温暖化と私たちの暮らし』のタイトルで、札幌市(10/9)、大阪府泉大津市(11/8)、松山市(11/20)、奈良県香芝市(12/2)、兵庫県三田市(12/3)で講演会(フォーラム・エネルギーを考える他・主催)。同テーマで武蔵村山市(11/13)でも講演(武蔵村山市、首都圏エネルギー懇談会・主催)。講演会場ではテキストを配布した(ETT発行)。また名古屋市(4/10)では、『国産旅客機は復活できるか』(中部経済倶楽部・主催)のタイトルでMRJについて講演。
  シンポジウムは、いずれもエネルギー・原子力がテーマで、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた。福島県富岡町(1/19)で『一日原子力安全保安院』、青森市(2/7)で『考えよう日本のエネルギー』(資源エネルギー庁)、青森県むつ市(2/19)で『原子力シンポジウムin青森』(資源エネルギー庁)、北海道岩内町(3/2)で『原子力シンポジウムin北海道』(資源エネルギー庁)、大阪市(5/14)で『エネルギー・地球環境フォーラム』(関西21エネルギー・環境問題研究会)、新潟県柏崎市(12/13)で『地球環境とエネルギー』(日本原子力文化振興財団)。また原子力委員会の『市民参加懇談会in富山』(1/21)、『市民参加懇談会in京都』(6/2)では、座長を務めた。

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